Xの複数アカウントでVPNはどう選ぶ?
Proton VPN無料版と日本VPNアプリの違いを初心者向けに解説します。
読者からの質問
Proton VPN無料版を利用しています。
日本のIPアドレスになるまでサーバーを変更していますが、2回目以降は10分待つ必要があり不便です。
日本サーバーを直接選べる無料VPNも見つけました。
Xの複数アカウントを分けて管理する場合、次のどちらがよいのでしょうか。
① Proton VPNで異なる海外サーバーを使う。
② 無料の日本VPNアプリで日本サーバーを使う。
また、無料で日本のIPアドレスを選べる、安全性の高いVPNはありますか。
先に結論
運営元を確認できない無料VPNより、Proton VPNを使う方が無難です。
ただし、海外サーバーをアカウントごとに変えても、Xから別人に見える保証はありません。
日本のIPアドレスを毎回使いたい場合は、運営情報や監査結果を確認できる有料VPNで、日本を直接選ぶ方法が現実的です。
VPNで変わるのはIPアドレスだけ?
VPNを使うと、Xから見える接続元のIPアドレスがVPNサーバーのものに変わります。
しかし、Xが確認する情報はIPアドレスだけではありません。
端末情報、Cookie、メールアドレス、電話番号、接続時刻、投稿やフォローなどの利用状況も扱われます。
VPNは、手紙の「消印」を変える道具に近いものです。
消印を変えても、同じ名札と同じ筆跡が残っていれば、それだけで別人にはなりません。
IPアドレスだけ着替えても、名札を付けたままでは変装として少々さみしいものがあります。
無料の日本VPNは危険?
「VPN Japan」や「日本 VPN」という名前だけで、安全か危険かを判断することはできません。
似た名前のアプリが複数あるため、正確に確認するにはストアのURLと開発者名が必要です。
無料VPNを選ぶ場合は、次の点を確認してください。
・運営会社と所在地が公開されているか。
・プライバシーポリシーが具体的か。
・無料で提供できる理由が説明されているか。
・ノーログ方針について第三者監査を受けているか。
・不要な権限や広告用の仕組みを含んでいないか。
「ノーログ」と書くだけなら簡単です。
大切なのは、第三者が確認できる証拠があるかどうかです。
看板は無料でも、監査まで無料で付いてくるとは限りません。
主な選択肢を比較
| 選択肢 | 日本を直接選べるか | 無料枠 | 主な注意点 |
|---|---|---|---|
| Proton VPN無料版 | 日本サーバーはあるが、国の指定はできない | 容量制限なし | 接続先はランダムで、変更時に待機時間がある |
| Proton VPN有料版 | 選択できる | 有料 | 継続料金が必要。選んだIPが専用IPとは限らない |
| Windscribe無料版 | 現在は日本を選べない | 月2GB。メール確認後は月10GB | 無料版では日本IPの条件を満たさない |
| 運営元が不明な無料日本VPN | 選べる場合がある | アプリによる | 開発者、記録方針、監査の確認が必要 |
①と②ならどちらを選ぶ?
Proton VPNと、運営元を確認できない無料VPNの二択なら、Proton VPNを選ぶ方が無難です。
Proton VPNは、無料版にもノーログ方針が適用され、外部監査の結果も公開されています。
一方で、アカウントごとに異なる海外サーバーを使うことが最善とは限りません。
接続国を頻繁に変えると、ログイン履歴が複雑になり、確認通知が増える可能性もあります。
必要がなければ、国やサーバーを頻繁に変更せず、安定した接続を使う方が扱いやすいでしょう。
日本のIPアドレスが毎回必要なら
日本のIPアドレスを毎回使いたい場合は、Proton VPN有料版など、日本を直接選べる信頼性の高いVPNが候補になります。
無料版のランダム接続や待機時間を避けられるため、使い勝手は大きく改善します。
ただし、有料版にしても、Xから別人として扱われるわけではありません。
購入するのは、日本IPを選べる便利さと接続の安定性です。
「別人に見える権利」が月額プランに含まれているわけではありません。
無料で条件を満たすVPNはある?
「無料」「日本を自由に選べる」「容量制限なし」「第三者監査済み」「ノーログ」という条件を、すべて満たすVPNは今回の調査では確認できませんでした。
Windscribe無料版は比較的知られたサービスですが、現在の無料ロケーションに日本は含まれていません。
無料にこだわる場合は、Proton VPN無料版を使い、日本以外へ接続される可能性を受け入れる方法が比較的無難です。
アンチスパイフォンで使う場合の注意点
アンチスパイフォンのユーザープロファイルを分けると、アプリデータやCookieを端末内で分離できます。
ただし、Xから完全に別人として見えることを保証する機能ではありません。
複数アカウントを使う場合は、次の点を優先してください。
・アカウントごとに目的を分ける。
・同じ投稿や反応を複数アカウントで繰り返さない。
・連絡先をXへアップロードする必要があるか確認する。
・各アカウントに異なる強いパスワードと二要素認証を設定する。
・VPNの国やサーバーを必要以上に変更しない。
・停止措置や利用制限の回避にVPNを使わない。
Xは、目的が異なる複数アカウントの利用を認めています。
一方で、同じ内容の拡散、人気の水増し、停止措置の回避などは禁止しています。
まとめ
運営元を確認できない無料の日本VPNより、Proton VPNを使う方が無難です。
ただし、VPNでIPアドレスを変えるだけでは、Xアカウントを完全に分離できません。
日本のIPアドレスが毎回必要なら、監査や運営情報を確認できる有料VPNで、日本を直接選ぶ方法が現実的です。
無料に留める場合は、Proton VPN無料版のランダム接続を受け入れることが選択肢になります。
「VPN Japan」「日本 VPN」という名前のアプリについては、名前だけで安全性を判断しないでください。
日の丸のボタンが大きくても、プライバシーポリシーまで立派とは限りません。


