「走るスパイウェア」と化した愛車とどう付き合う?ドライブ中のプライバシーを守るための、少しマニアックな安全運転ガイド

「走るスパイウェア」と化した愛車とどう付き合う?ドライブ中のプライバシーを守るための、少しマニアックな安全運転ガイド

週末のドライブ、楽しいですよね。お気に入りの音楽をかけて、景色の良い海岸線や山道を走る。

まさに至福の時間です。

しかし、最近の自動車業界を巡るニュースを見ていて、背筋が凍るような思いをしたことはありませんか?

 

「あなたの運転データ、保険会社に売られています」

 

そんな見出しが、先日アメリカのニュースメディアを賑わせました。

GMやホンダなどの大手自動車メーカーが、ドライバーの急ブレーキや急加速、走行距離といった詳細なデータを収集し、それをデータブローカーを通じて保険会社に販売していたというのです。

その結果、何も事故を起こしていないのに「運転が荒い」と判定され、自動車保険料が勝手に跳ね上がってしまった人が続出しました。

昔の車は単なる「鉄と油の塊」でしたが、現代の車はもはや「タイヤのついた巨大なスマートフォン」です。

常にインターネットに接続され、車内のマイク、カメラ、GPS、そしてシートの重量センサーまで駆使して、あなたが「いつ、どこへ行き、誰と乗っていて、どんな音楽を聴き、どの店で食事をしたか」を記録し続けています。

あるプライバシー団体の調査によると、自動車メーカーのプライバシーポリシーは、IT企業のそれよりもさらに「悪夢」だそうです。

 

「性的活動」や「遺伝情報」を含むデータを収集する可能性があると明記しているメーカーさえあるというから驚きです。

車の中で何が行われているか、彼らは全てを知りたがっているのです。

さて、私たちAntiSpyPhoneのユーザーは、Googleの監視から逃れるためにGrapheneOSを使っています。

ポケットの中のセキュリティは完璧です。

でも、その完璧なスマホを、無防備に車のUSBポートに繋いでしまってはいませんか?

今回は、愛車という名の「走るスパイ」から身を守るための、デジタルな安全運転テクニックについてお話しします。

 

まず、一番やりがちなミスが「Bluetoothの連絡先同期」です。

 

レンタカーや友人の車に乗った時、「自分のスマホの音楽を聴きたいから」とBluetoothでペアリングしますよね。

その時、画面に「連絡先と通話履歴へのアクセスを許可しますか?」と出たのを、深く考えずに「はい」と押していませんか?

 

これをやった瞬間、あなたのスマホに入っている友人、家族、取引先の電話番号、そして昨日の夜誰と電話したかという履歴が、車のカーナビシステムにコピーされます。

 

あなたが車を降りた後も、データはそこに残ります。

次にそのレンタカーを借りた人が、メニュー画面をポチポチ操作すれば、「おや、前の借主は〇〇株式会社の部長さんと電話していたんだな」と分かってしまうわけです。

怖すぎませんか?

ここでAntiSpyPhoneの出番です。

AntiSpyPhoneの最大の強みは、権限(パーミッション)のコントロールが非常に厳格かつ容易であることです。

もしどうしてもBluetoothで車に接続したい場合は、接続設定の画面から「連絡先の共有」のスイッチを迷わずオフにしてください。

 

AntiSpyPhoneなら、どのアプリやデバイスがどのデータにアクセスしようとしているかが一目瞭然です。

「音楽は流していいけど、私の電話帳は見せないよ」という線引きを、明確に行うことができます。

さらに上級者のテクニックとして、「Android Auto」を使う場合のサンドボックス化があります。

便利なAndroid Autoですが、これを使うには通常、Google関係のアプリを特権的な状態で動かす必要があります。

しかしAntiSpyPhone環境下では、Google Play開発者サービスを「ただの一般アプリ」としてサンドボックス(隔離環境)の中で動かすことができます。

つまり、車側が「もっとデータをよこせ」と言ってきても、サンドボックスの中に閉じ込められたGoogleサービスは、あなたが許可した最低限の情報しか渡せません。

これにより、利便性を享受しつつ、情報の流出を最小限に抑えることができるのです。

もっとアナログですが、最強の対策もあります。

 

それは「Auxケーブル(音声ケーブル)」を使うこと。

 

最近の車では減ってきましたが、イヤホンジャックから音だけを車に送る。

これならデータ通信は一切発生しません。

あるいは、シガーソケットから電源を取るだけのFMトランスミッターを使うのも手です。

これなら、車はあなたのスマホの存在すら認識できません。


「ローテクこそ最強のセキュリティ」という場面は、意外と多いものです。

 

また、最近の高級車には「車内カメラ」が搭載され、ドライバーの居眠りを監視する機能がついています。

安全のためには素晴らしい機能ですが、その映像が外部に送信されていないという保証はどこにもありません。

これに関しては、スマホ側でどうこうできる問題ではありませんが、物理的な「目隠しシール」をカメラに貼るという、極めて原始的なハックが有効です。

 

ハッカー映画に出てくる凄腕エンジニアも、Webカメラにはテープを貼っていますから、恥ずかしがることはありません。

 

私たちは、スマホを選ぶ時にはスペックやカメラ性能だけでなく「プライバシー」を気にするようになりました。

これからは、車を選ぶ時も「この車は私の個人情報をどれくらい抜いていくのか?」を気にする時代が来るでしょう。

ディーラーの営業マンに「この車のOSは、私の走行データを第三者に送信しますか?」と聞いてみてください。

きっと困った顔をされると思いますが、そうやって消費者が声を上げていくことが、メーカーの意識を変える第一歩になります。

それまでは、AntiSpyPhoneという盾を使って、愛車との適切な距離感を保ちましょう。

 

車はあくまで、私たちを目的地に運ぶための道具です。

 

私たちの人生の記録係ではありません。

次の週末は、デジタルな紐付けを極力断ち切って、純粋にエンジンの振動と流れる景色だけを楽しんでみてはいかがでしょうか。

誰にも追跡されないドライブは、いつもより少しだけ空気が美味しく感じるはずです。

それでは、また次回の記事でお会いしましょう。安全運転で!

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