
顔認証が狙われる 寝顔 写真 3Dプリントでロック解除される未来
「スマホを覗き見されるのが怖い」という悩みに、顔認証という機能は救世主のように登場しました
手を使わずに画面を解除できるその便利さに、多くの人が恩恵を受けています。
しかし一方で、顔認証の仕組みが逆手に取られ、思わぬ「侵入手段」として悪用されるケースも増えてきました。
「寝顔でロック解除された」「写真で突破された」などの都市伝説のような話は、もはや現実に近づいています。
今回は、顔認証技術の裏側に潜むリスクと、その回避策を考えます。
寝顔でロック解除される?まさかが現実に
「寝てる間にスマホを解除された」という話、あなたも一度は聞いたことがあるかもしれません。
これは実際に起こりうる事象です。
特に2Dタイプの顔認証(写真のような顔画像で判断する方式)を使っているスマホでは、目を閉じていてもロック解除が通るケースがあります。
パートナーや同居人が、こっそりあなたの寝顔にスマホをかざしてロック解除する想像以上にシンプルな侵入経路がそこにあります。
しかも本人は何も気づかない
Googleは安全性が不十分として明示的に決済などには2D顔認証顔認証の決済などには制限をかけています。
写真や動画での突破も現実に
さらに問題なのは、「本物の顔」でなくても解除できてしまうケース。
SNSのプロフィール写真、YouTube動画、Zoomのスクリーンショット。あなたの顔画像がネット上に転がっているなら、それを悪用する人が現れても不思議ではありません。
とある実験では、高画質の顔写真をスマホに表示しただけで、顔認証を突破できたという報告もあります。
しかも数年前の画像でも通ってしまうことがあるというから驚きです。
「自分の顔をネットに出さなければいい」と思うかもしれませんが、集合写真、タグ付け、監視カメラ映像の流出など、自分でコントロールできない場面も多々あります。
3Dプリントで顔を再現?映画だけの話じゃない
さらに、3Dプリンタで作られた偽の顔でロックを解除する事例まで出てきました。
特定のAndroid端末では、鼻筋や顔の立体感を再現したマスクを使うと解除できてしまうことが報告されています。悪用すれば、ターゲットの顔を3Dスキャンし、偽装マスクを作るだけでスマホの中に侵入できるのです。
現時点ではコストも労力もかかる方法ですが、テクノロジーの進化とともに攻撃コストはどんどん下がっている点は見逃せません。
顔認証に頼らないが正解
では、どうすれば良いのでしょうか?
AntiSpyPhoneでは、PINコードやパターンロックの併用、そして顔認証は無効です。
特に「寝顔突破」や「写真突破」のような2D型認証に対しては、「使わない」という選択肢も重要な防御策になります。
また、AntiSpyPhoneには「Duress Pass(デュレスパス)」という非常用ロック解除機能もあります。
これは、もし万が一顔認証で無理やり解除されそうになった場合でも、あらかじめ設定した緊急PINを入力することで、スマホを即座に初期化し、データを強制的に抹消できます。
まとめ
顔認証は確かに便利な技術です。
しかし、それに完全に依存することで、自らのプライバシーを危険に晒している可能性もあります。
顔は「変更できないパスワード」です
いざという時に守ってくれるのは、技術ではなく、どこまで疑うかというあなた自身の態度かもしれません。
スマホのセキュリティ、便利さだけに流されていませんか?