
なぜAntiSpyPhoneは18時間ごとに再起動するのか?
普通のスマホを使っていて、いきなり「再起動します」と出てきたら不安になりますよね。
でもAntiSpyPhoneの場合、それは異常ではなく“仕様”です。しかも18時間ごとに、自動で再起動するように設計されています。
「え、なんでそんなことを?」
実はこれ、セキュリティと安定性を両立させるための大事な工夫なのです。
メモリは冷蔵庫の野菜室?
スマホのメモリは、いわば冷蔵庫の野菜室みたいなもの。アプリを起動するたびに情報を保存しておく便利な場所ですが、長く使っていると“古くなった食材”が残ってしまいます。
つまり、閉じたはずのアプリのデータや、一時的に保存されたファイルがメモリの隅っこにこびりつくのです。
その中にもし悪意あるコードやマルウェアが紛れ込んでいたら…。
再起動せずに長期間使い続けると、気づかないうちにそれが居座り続けてしまう可能性があります。
18時間ごとのリフレッシュ
そこでAntiSpyPhoneは、18時間ごとに「はい、いったんリセット!」と強制的に再起動をかけます。
これによってメモリの中はきれいにクリアされ、不要な残骸や挙動をリフレッシュ。
マルウェアが潜んでいたとしても、自動的に排除される仕組みです。
「24時間じゃなくて18時間なの?」と思う方もいるかもしれません。
これは人の生活リズムに近づけた結果でもあります。毎日同じ時間に再起動するのではなく、少しずつズレていくことで、「毎日夜中の2時に必ず落ちる」といった分かりやすいパターンを避けています。攻撃者に予測されないための工夫でもあるのです。
不要なアプリも黙らせる
もう一つのメリットは、不要なアプリの動きを抑えられることです。
スマホの世界には、表向きは閉じたはずなのに裏でコソコソ動き続ける“ゾンビアプリ”が存在します。再起動すれば、彼らは強制的に終了。
怪しい挙動をリセットできます。
「再起動=安全装置」と考えるとわかりやすいでしょう。
設定を解除したい場合は?
とはいえ「業務で使うから再起動されると困る」「長時間の作業を中断されたくない」というユーザーもいるでしょう。
その場合は、自動再起動をオフにすることも可能です。
設定手順は以下のとおり:
設定 → セキュリティとプライバシー → Exploit protection → Auto Reboot
ここから設定を変更すれば、自動再起動を解除できます。
ただしセキュリティ上の観点からは、可能であればオンのまま運用することをおすすめします。
まとめ
AntiSpyPhoneが18時間ごとに再起動するのは、ただの気まぐれではありません。
・メモリの中をリフレッシュしてマルウェアの居座りを防ぐ
・不要なアプリの動きをリセットして安定性を保つ
・攻撃者に予測されないリズムで再起動する
この仕組みがあるからこそ、ユーザーは常にクリーンな状態でスマホを使い続けられるのです。
一方で、自動再起動が不便な場面では、設定からオフにする自由も残されています。
つまり、「何も意識しなくても安全」そして「必要なら自分で調整できる」それがAntiSpyPhoneの柔軟さなのです。