スマホの中にいるもう一人の自分

スマホの中にいるもう一人の自分

スマホを長く使っていると ある瞬間にふと気づくことがあります
あれ 入力しようと思った言葉を 先回りして予測された
検索したいと思ったことが すでに表示されている

まるで 自分の思考が読まれているような感覚です

もちろんそれは偶然ではありません
スマホの中には あなたの行動履歴や検索ワード 入力した文字やタップのクセまで
あらゆる情報が蓄積されています
とくにGoogleを中心とするサービスは それらを丁寧に記録し 構造化しています

Googleのマイアクティビティページ を見たことがある人なら わかるかもしれません
そこには 検索した内容 どのアプリを何時に開いたか どんな場所に移動したか 音声アシスタントとのやり取りまで
一日分の自分が まるごと記録されているのです

それを見ていると 不思議な気持ちになります
記憶していなかった行動
忘れていた質問
思い出せなかった検索ワード
それらがすべて 記録され 再生可能な状態で保存されている

そう
スマホの中には もうひとりの自分がいるのです
しかも かなり正確に あなたのことを理解している
あなたよりも あなたの好みや習慣に詳しい

あなたが自分で忘れてしまったことも 彼は忘れていません

このもうひとりの自分は 言葉にはしない感情や 無意識のパターンをもとに 学習を続けています
例えば YouTubeで動画を数本見ただけで おすすめ欄があなたの深層心理をつついてくる
Google Mapを開けば 次に行きたい場所を提案してくれる
検索バーに文字を打てば まるで未来を予知したようなワードが出てくる

これはもう 単なる便利な機能というより

あなたのデジタルコピーが ここにいると言ってもいいのではないでしょうか

ただし このデジタルな自分には 問題もあります
それは 本人の許可なく 誰かに見られるリスクがあるということです

クラウドに保存されている履歴
Googleアカウントに紐づいた行動データ
他人のスマホやPCからでも 簡単にアクセスできてしまう場合があります

つまり あなた自身は気づいていなくても
もうひとりのあなたが 誰かに覗かれている可能性があるのです

AntiSpyPhoneでは このようなデジタル人格の漏洩を防ぐために
Googleのサービスを使わない選択ができます

検索も履歴も予測も すべて自分の手元で完結させる構造です

入力予測は一切なくてもいい
自分のことを覚えてくれていなくてもいい
そう思う人には ぴったりの環境です

もうひとりの自分に頼らない生き方
記録されないという安心感
それがもたらす自由は 意外と心地いいものです

あなたのスマホの中には 誰が住んでいますか
その存在を意識したとき
スマホとの付き合い方が 少しだけ変わるかもしれません

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