AntiSpyPhone を使えば、SNS や掲示板への投稿で身元をたどられにくくなりますか?
こんにちは。AntiSpyPhone(アンチスパイフォン)のブログへようこそ。
今回は、お客様からときどきいただく、ちょっとドキッとする質問に正直にお答えします。
それは
「このスマホで SNS に書き込めば、誰が書いたか分からなくなるんですよね?」
というものです。
先に結論を言うと、答えは「半分は本当で、半分は思い込み」です
なぜそうなるのか、最近のニュースもまじえてお話しします。
まずは明るい話題から。
先日、プライバシー界隈でちょっといい出来事がありました。AntiSpyPhone(アンチスパイフォン)の土台になっている OS の GrapheneOS が、配信用サーバーが足りないと SNS でつぶやいたところ、名の知れた VPN 事業者の Mullvad が「うちが支援します」と即レスしたのです。
プライバシーを守る者同士が肩を組んだ瞬間で、なんだか少し胸が熱くなりますね。
さっそく VPN という言葉が出てきましたが、これが今日の話の主役の一人です。
さて本題です。
匿名で書いたつもりの投稿が、なぜ身元までたどられてしまうのでしょうか。
じつは、ここで使われる「発信者情報開示請求」という手続きは、あなたがどんなスマホを使ったか、どんな OS かを調べるものではありません。
たどるのは通信の足あと、つまり IP アドレスです。
流れはとてもシンプルで、まず SNS や掲示板の運営会社に投稿時の IP アドレスを開示してもらい、次にその IP アドレスから携帯会社や回線業者を割り出し、最後にその回線の契約者、つまりあなたの名前と住所にたどり着く、という三段跳びです。
ちなみにこの制度は2025年4月に名前が「情報流通プラットフォーム対処法」へと変わり、大手 SNS への対応もむしろ整理されてきています。
ここで大事なのが、AntiSpyPhone(アンチスパイフォン)に何ができて、何ができないか、という線引きです。
GrapheneOS の公式 FAQ は、じつにあっさりこう認めています。
OS をどれだけ固めても、通信を見張る相手にはつなぎ先の IP アドレスが見えてしまうので、本気で隠したいなら VPN や Tor を使いなさい、と。
つまりスマホそのものは「あなたの端末とデータを守る金庫」であって、「ネット上の足あとを消す魔法のマント」ではないのです。
では金庫の中で投稿はどうなるのか。
AntiSpyPhone(アンチスパイフォン)は工場出荷の段階で、接続記録を残さないノーログ方式の VPN を設定しています。
VPN を通すと、相手から見える IP アドレスは VPN サーバーのものに化けて、あなたの回線の IP は表に出ません。
記録を残さない方式なら、仮に請求がそこまで届いても、たどるべき足あとが最初から存在しない、というわけです
だから身元の特定はかなり難しくなります。
ただ、あえて「かなり」と書いたのには理由があります。
ここがいちばん大事で、しかもみんなが見落とすところです。
GrapheneOS のフォーラムでも繰り返し話題になるのですが、通信経路をいくら隠しても、あなたがログインしているアカウントそのものがあなたを指さしている場合があります。
電話番号やメールアドレスで登録した SNS アカウントから投稿すれば、運営側はそのアカウント情報で誰なのか見当をつけられてしまう。
せっかく顔を隠して建物に入ったのに、入口で自分の名刺を置いてきたようなものですね。
VPN は道を隠せても、あなたが自分でばらまいた名刺までは回収できないのです。
最後に大切なことを一つ。
事実にもとづく正当な内部告発と、根拠のない誹謗中傷は、法律ではまったくの別物です
前者は条件を満たせば守られる一方、後者は責任を問われ得る行為です。
AntiSpyPhone(アンチスパイフォン)は、あなたのプライバシーと安心を守るための道具であって、誰かを傷つけて逃げるための道具ではありません。
そこだけは、どうか忘れないでくださいね。

