
USB-Cを充電専用にする安心術 空港でも油断しないAntiSpyPhone
USB-Cポートはスマホにとって欠かせない存在です。
充電もデータ転送もできる万能な口ですが、
その万能さが裏を返せば危険の入口にもなります
以前記事でも取り上げましたイスラエルの企業セルブライト社は、捜査機関向けにスマホのデータを抜き出すツールを提供しています。
https://antispy.shop/blogs/news/cellebrite
正規の利用目的はテロ対策や捜査協力ですが、その仕組みを知る人が悪用すれば、USB-Cポートが簡単に情報流出の通路となります。
空港やカフェの公共充電ポートに何気なくケーブルを挿すだけで、いわゆる「ジュースジャッキング」に遭い、充電の裏でデータを奪われるリスクも現実に存在します。
そこで重要になるのが、
USB-Cを「充電専用」に制御するという考え方です
データ転送ができなければ、情報を抜かれることもありません。
AntiSpyPhoneはこの点において非常に強力です。
初期状態ではLOCKがかかっているときにUSB-Cは充電専用として動作します。
つまり画面を解除しない限り、ポートにどれだけアクセスしてもデータ通信は一切できません。
ユーザーが意識していなくても、ハードウェア的に「充電だけ」という安全設計になっているのです。
ただし空港やカフェなどで充電したいとき、画面を操作するためにLOCKを解除していることもあるでしょう。
その状態でUSB-Cケーブルを挿せば、通常はデータ通信も可能な状態になってしまいます。
そこで役に立つのがAntiSpyPhoneの細かい設定です。
設定 → セキュリティとプライバシー → Exploit Protection → USB-C port から Charging-only を選択してください。
この設定を有効にすれば、LOCK解除中でもUSB-Cポートは充電専用になり、データ通信は完全に遮断されます。
つまり、公共の充電スポットでも「充電だけ」という安心を確保できるのです。
ちなみに残念ながら、セキュリティがAndroidより高いと言われるiPhoneのUSB-C端子を「充電専用」にソフトウェアで切り替える設定は現時点では用意されていません。
iOSには「USBアクセサリ」制御機能があり、これは画面ロック中にLightning/USB-C端子からデータ通信を遮断して不正アクセスを防ぐ仕組みですが、あくまで 「ロック時のみデータ通信不可」 という仕様で、完全に充電専用モードに固定することはできません。
AntiSpyPhoneならさらにQi充電を組み合わせれば、USBポートを使わずに日常生活を送ることができます。
ワイヤレス充電なら物理的な接点を減らせるので、より安全で快適です
セキュリティを高める一番の方法は「入口を減らす」ことです。
扉がなければ侵入はできません。
セルブライトのような高度な抽出ツールも、USB-Cが充電専用に固定されていれば力を発揮できません。
便利さに潜むリスクを甘く見るか、それとも設定一つで安心を優先するか。
答えは明白です。
USB-Cを充電専用にすることで、スマホは格段に強固な盾になります。
AntiSpyPhoneはその仕組みを標準で備え、さらにユーザー自身が細かくコントロールできる柔軟性を提供しています。
空港でもカフェでも、安心してスマホを充電できる環境がここにあります