VPNとプロキシの違いとは?通信の安全を考えるために知っておくべきこと

VPNとプロキシの違いとは?通信の安全を考えるために知っておくべきこと

スマートフォンやパソコンでインターネットを使うとき、どれだけ自分の通信が見られているのか、不安になったことはありませんか?

情報漏洩、追跡広告、監視社会…。

そんな時に目にするのが「VPN」や「プロキシ」という言葉です

でも、なんとなく聞いたことはあっても、その違いをはっきり説明できる人は多くないかもしれません。

今回はこの2つの違いを整理しながら、日常でどのように使い分けるべきかをわかりやすく紹介します。

VPN(Virtual Private Network)は、簡単に言えば「通信のすべてを安全なトンネルで守る仕組み」です。

あなたのスマホから出ていく情報がすべてVPNサーバーを経由して暗号化されるため、たとえ公共Wi-Fiを使っていても、誰かに盗み見られることはありません

また、自分の本当のIPアドレスも隠せるため、匿名性の面でも優れています。

SNSやアプリ、ウェブサイトなど、あらゆる通信が対象です。

一方で、

プロキシ(Proxy)は「代理で情報を取りに行ってくれる中継役」と考えると分かりやすいでしょう

例えば、特定のウェブサイトにアクセスしたいとき、自分ではなくプロキシがそのページを取得し、あなたに渡してくれます。

自分のIPアドレスは相手には見えませんが、通信自体は暗号化されていないことも多いため、セキュリティは限定的です。

また、プロキシは基本的にブラウザや一部のアプリの通信だけが対象で、スマホ全体の通信を守るものではありません。

では、どちらを使うべきか。それは目的によって変わります。

たとえば、公衆Wi-Fiでメールを確認したり、SNSを使うといった日常的な用途で「安全性」を重視するならVPNが圧倒的に有効です。

逆に、海外の動画サイトを一時的に見たいなど「地域制限の回避」が主な目的ならプロキシでも十分かもしれません。

ただし、無料VPNや無料プロキシには注意が必要です。

中には通信内容を収集・販売しているような業者も存在します。自分のプライバシーを守るために使っているはずが、逆に個人情報を渡してしまうことにもなりかねません。

ノーログポリシーを謳い信頼できるサービスを選ぶことが大前提です

セキュリティを高めるための選択肢として、VPNやプロキシはとても有効な手段です。しかしそれぞれの特性を理解し、自分の使い方に合った方法を選ぶことが大切です。

プライバシーを尊重する環境を手に入れたい。

そんなニーズに応える選択肢のひとつとして、私たちも通信のあり方をもう一度見直してみてはいかがでしょうか。

 

項目 VPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク) プロキシ(Proxyサーバー)
目的 通信全体の暗号化と匿名化 IPアドレスの偽装、コンテンツの仲介(中継)
通信の範囲 すべての通信(システム全体)を保護 ブラウザや特定アプリの通信のみ
暗号化 あり(通信内容を第三者から守る) 基本なし(暗号化されないことが多い)
速度 通常やや遅くなる(暗号化処理のため) 比較的速い(ただしセキュリティは弱い)
匿名性 高い(IPアドレス+通信内容の秘匿) 低め(IPは隠せても通信内容は丸見え)

 

 

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