
スマホの影 壁や机から情報が漏れる!?
スマホを守るといえば、まず思い浮かぶのはパスコードや指紋認証、暗号化ですよね。
でも、「壁や机からも情報が漏れる」と言ったら、ちょっと笑いますか?
残念ながら、これは都市伝説ではなく現実に研究されている話です。
ここでいう「影」とは、光の影ではなく、スマホが放つ“振動”や“微細な音”のこと。
例えば、あなたが机の上でスマホを操作すると、そのタップやスワイプの振動が机を通じて周囲に伝わります。
研究者はこの振動を特殊なマイクやレーザーセンサーで拾い
なんと画面上で押された位置や入力した文字を推測することに成功しています。
さらに壁だって油断できません。
通話中の音声はスピーカーから空気だけでなく壁や床を通じても伝わっています。
超高感度マイクや光学センサーを使えば、離れた場所から壁の微細な振動を解析し、会話内容を復元できるのです。
スパイ映画のような話ですが、実際にMITや複数の大学でこの手法が実証されています。
では、もっと身近なリスクは?
例えばカフェやコワーキングスペースで机にスマホを置き、パスコードを入力する瞬間。
近くに仕込まれたセンサーや改造デバイスが、机の振動パターンを記録していたら…。
あなたが入力した数字やパターンロックの軌跡は、暗号化される前に推測されてしまいます。
もちろん、この手の攻撃は誰もが日常的に遭遇するわけではありません。
ただし、
政治活動家、経営者、ジャーナリストなど情報価値が高い人にとっては、十分に現実的なリスクです。
そして技術が進歩すれば、今はスパイ映画レベルの話が一般のハッカーでも真似できる時代が来るかもしれません。
対策としては、
・入力時にスマホを手に持つ
・机や壁に直接触れた状態での重要操作を避ける
・物理的に隔離された場所で機密通話を行う
などがあります。
AntiSpyPhoneユーザーなら、さらに一歩進んだ予防が可能です。
入力時だけ加速度センサーやマイク権限を自動的にOFFにする設定や、通話の物理マイク遮断ができるため、こうした「影」経由の漏洩リスクをかなり減らせます。
壁も机も本来は味方のはずですが、情報セキュリティの世界では時に“密告者”になることがあります。
次に机にスマホを置くとき、ほんの少しだけ「この机、敵じゃないよな…?」と疑ってみるのも悪くないかもしれません。